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  • 執筆者の写真seikanyasunaga

違法時間外労働(自動車運送業)

自動車運送業の8割超で法令違反

違法時間外労働が最多に

 

厚生労働省は、トラック、バス、タクシーなど自動車運転者を使用する事業場を対象に令和3年に行った監督指導の結果を明らかにしました。


調査した3770事業場のうち、81.0%に当たる3054事業場で、違法な時間外労働など労働基準関係法令違反を確認しました。


度重なる指導を受けても是正しないなど重大・悪質事案として送検したのは42件となっています。

 

項目ごとに違反率をみると、36協定の未締結や協定範囲を超えた時間外労働に従事させるといった「労働時間」関連が45.1%で最も高いです。


割増賃金の一部または全部を支払わない「割増賃金の支払い」が21.2%、客観的に労働時間を把握しない「時間把握」が7.5%と続きます。


 

一方、改善基準告示の違反割合は53.3%(2010事業場)。


最長16時間と定めている1日当たりの拘束時間違反が39.1%とめだちます。


次いで、1カ月または1週当たりの拘束時間違反が29.7%、勤務と次の勤務の間の時間を指す休息期間違反が27.5%となりました。

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